要件・閾値判定
放課後等デイサービスの専門的支援実施加算|計画・30分・記録の要件
公開 2026-08-04
- 執筆
- フクシルベ編集部
- 実務確認
- fukube yuta
- 最終確認
まず全体像
専門的支援実施加算を算定する実務フロー
- 対象児童のニーズと専門職の要件・配置を確認する
- 個別支援計画を踏まえた専門的支援実施計画を作成し同意を得る
- 要件に沿った専門的支援を30分以上実施する
- 実施者・時間・内容・児童の反応を記録し月の算定回数を確認する

専門的支援実施加算は、専門職が勤務しているだけで自動的に算定できる加算ではありません。対象児童のニーズに基づく計画、保護者への説明と同意、専門職による支援、実施ごとの記録が一続きになっている必要があります。
請求前は、誰が・どの計画に基づき・何分・何を行い・本人にどのような反応があったかを記録から確認します。
先に「配置」と「実施」を分けて確認する
専門的支援に関する加算には人員配置を評価するものと、計画的な実施を評価するものがあります。名称が似ていても要件は同じではありません。
| 確認項目 | 専門的支援実施加算で見ること |
|---|---|
| 専門職 | 通知上の対象職種・経験要件等を満たすか |
| 配置 | 基準人員との関係、勤務実績を説明できるか |
| 対象児童 | アセスメント上、専門的支援の必要性があるか |
| 計画 | 個別支援計画を踏まえた専門的支援実施計画があるか |
| 実施 | 原則個別で、1回30分以上の支援を行ったか |
| 記録 | 実施者、日時、時間、内容、結果を残したか |
職種名だけで要件を満たすと判断せず、資格証、実務経験、雇用・勤務記録、当日の配置を確認します。
専門的支援実施計画は別に作成する
専門的支援実施計画は、個別支援計画と無関係な専門職独自の計画ではありません。個別支援計画のニーズや目標を踏まえ、専門職が行う評価と支援を具体化します。
少なくとも次の内容が追えるようにします。
- 専門的支援が必要な理由とアセスメント
- 本人・保護者の意向
- 個別支援計画のどの目標と関係するか
- 5領域との関係
- 実施する支援、担当職種、頻度、1回の時間
- 達成状況を確認する方法
- 見直しの時期
計画について保護者へ説明し、事前に同意を得ます。説明日・同意日と初回算定日の前後関係を確認してください。
30分は「在所時間」ではなく専門的支援の実施時間
1回の算定では、専門的支援を30分以上行うことが基本です。児童が事業所にいた時間、送迎時間、通常活動の全時間をそのまま専門的支援時間にはできません。
記録には開始・終了時刻を残し、その時間に実施した内容を記載します。通常支援と連続していても、どこからどこまでが計画に基づく専門的支援か後から確認できるようにします。
原則は個別支援、小集団は理由を明確にする
専門的支援は原則として個別に行います。ただし、支援上の必要性があり、一定の要件を満たす小集団での実施が認められる場合があります。
単に職員配置の都合で複数児童をまとめるのではなく、なぜ小集団が効果的なのか、各児童の計画にどう位置付けたか、各児童へどのように支援したかを説明できるようにします。集団活動の一括記録だけでは、一人ひとりの実施を確認できません。
実施記録に残す項目
- 実施日、開始・終了時刻、実施時間
- 実施した専門職の氏名・職種
- 個別または小集団の別
- 計画上の目標と当日の支援内容
- 使用した教材、環境調整、介助方法
- 本人の反応、達成状況、負担や中止の有無
- 次回へ引き継ぐ事項
- 保護者へ共有した内容
テンプレートの定型文だけでなく、その日の反応と専門的判断を残します。算定回数には月ごとの上限があるため、利用日数区分と当月の実施回数も請求前に照合します。
算定を止めて確認したい例
- 専門的支援実施計画の同意前に実施している
- 個別支援計画との関係が説明できない
- 30分未満の支援を合算して1回としている
- 通常の集団活動と専門的支援の区別が記録にない
- 専門職が不在の日を別職種の実施として算定している
- 月の算定上限を利用日数の見込みだけで決めている
該当した場合は請求を先に確定せず、最新通知と指定権者の見解を確認します。
公式資料
対象職種、経験年数、月の算定上限、小集団の取扱いは最新通知で確認してください。人員配置の事実関係や支援形態に迷う場合は、算定前に指定権者へ照会します。
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